アンチエイジング対策のための美容品探し。
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「抗加齢」惜しまぬ投資…高額化粧品市場40~50代が牽引
「有力分野」戦略強化


 5000円程度が売れ筋の化粧品のスキンケアクリーム市場で、「万円単位」の高額商品がじわじわ拡大している。市場の牽引(けんいん)役は仕事をもつ40代や子育てが一段落した50代以上など、自由になるお金をもつ女性たちだ。数々の化粧品を渡り歩いて目が肥えており、「アンチエイジング(抗加齢)」への投資を惜しまない。各社は積極的に商品を投入。高級クリームはミドル以上を取り込む有力分野とし、戦略を強化していく方針だ。

 ■草分け的存在

 資生堂は今月21日、同社が最高級ブランドと位置づけ世界21カ国で展開する「クレ・ド・ポー ボーテ」シリーズで、25グラムが5万円のスキンケアクリーム「ラ・クレームs」を3年ぶりにリニューアルする。発売以来、売上累計80万個実績のさらなる拡大を目指す。

 同シリーズは1996年に市場に登場。国内では高級クリーム市場の草分け的存在だ。

 資生堂の調べによると、スキンケア化粧品の1人あたりの年間購入金額は、7000円以上の高価格帯商品が2002年~06年の5年間で8%増加した。この価格帯を牽引する「40・50代の有職者」では、購入金額が4000円近くアップしている。

 資生堂で高価格商品を担当する日比和美さんは、牽引する年代層について「バブル期に消費を謳歌(おうか)するなどあらゆる美容体験を経て目が肥えている。仕事をもつ比率が高く、自分にお金をかけられる人が多い」と指摘する。

 リニューアルでは高価格商品の期待に応える即効性の保湿成分を加えたうえ、容器もゴールドをあしらい「ジュエリーのような高級感」を出す。

 ■高い美容意識 

 カネボウ化粧品は、11月に50代を中心ターゲットに新ブランド「華やぎ」を立ち上げ、第1弾として1万円(150グラム)の「アロマボディクリーム」を発売する。顔以外に使うクリームとしては異例の高価格だが、同社広報担当者は「現代の50代は数々の流行も経験した層。子育てが一段落し外出機会が増えるなど昔に比べて美容意識も高い。年齢的な体形の変化も気にしている」と確実なニーズを見込む。

 同社も近年高級クリームに力を入れている。05年12月発売で完全予約制の「トワニー センチュリー セルリズムSP」は12万円の“超”高価格ながら初年度1万個以上を売り、以降も同レベルを維持。同月発売した5万円の高級クリームを含む「インプレス」シリーズは07年3~9月で前年同期比40%超と好調だ。

 ■2けた増見込む

 世界最大手のロレアルは「日本人の49%を占める45歳以上は2050年までに63%に増える」と予想。日本市場でニーズの高い「アンチエイジング」を目的とした商品群に注力する。同分野の売上高は06年で前年比11%増となった。

 今年も主力ブランドの「ヘレナルビンスタイン」や「ランコム」から2万8000円のナイトクリーム、2万2000円のナイトトリートメントや1万7000円のデイクリームと「高価格・高機能」の新商品を相次ぎ投入。アンチエイジング分野で前年比2けた増を見込んでいる。同社は「高齢社会の日本で美容意識の高い高年齢層は、今後も着実に市場を広げる」とみている。

FujiSankei Business i. 2007/10/9  



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